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活動紹介・入会案内

おもな活動

7月の藤門会の内容
今回は、漢方の真髄を追究し続けていらっしゃる中川良隆先生と安井廣迪先生をお招きして、「急性疾患の漢方治療」の公開シンポジウムを開催しました。

<入門講座> 第2回「六病位」 【ビギナー】
 担当 並木隆雄先生
  傷寒論の六病位についてご講義いただきました。
  中医学との概念の相違点や、それぞれの病位の特徴を学びました。

<公開シンポジウム> 【ビギナー - エキスパート】

・症例報告  担当 福原恵子先生;
慢性腎不全患者のコロナ感染で、四逆湯が著効した症例と妊娠中の悪寒発熱に柴葛解肌湯が著効した症例を報告していただきました。

・中川良隆先生のご講演

 「傷寒金匱に魅せられて」 
条文の一字一句を丹念に考察し、病理の展開を解説されていらっしゃるところが、私たちが勉強している『古訓医伝』の宇津木崑台に重なっていました。

 「急性疾患に対する漢方治療について思うこと、考えることのいくつか」
病態の変化が早い急性疾患では、著効した処方も次の病態には転方の必要があり、頻回に来院できない人に対して、処方量や日数の調節、また変化する病態を予測するなどの問題点を提示されました。また「東静漢方研究室」に特集された、著明な先生方の“私の十九方”についてご紹介いただきました。最後に、西洋医学的な治療が優先される重症急性疾患について、漢方の入る余地がないか、後に続く私たちに命題を渡されました。

・安井廣迪先生のご講演

 「歴史から見た急性熱病」 
古代の疫病から現代のコロナまで、歴史からみた疾病の変化と、それに伴う処方の変化あるいは詳細な分析から窺い知るウイルスの変貌まで、解説いただきました。

 「香蘇散伝説を探る」
香蘇散の条文の末尾にかかれた伝説的エピソードから紐解かれる香蘇散の歴史を紹介いただきました。

 「コロナ後遺症について」
古典文献から、コロナ後遺症に対する人参養栄湯の可能性をお話いただきました。

 「江戸時代のブレインフォグ」
江戸時代の名医の残した疫病後の意識障害の10症例について、詳しく解説をいただきました。現代の漢方治療にもヒントをもたらす示唆に富む症例ばかりでした。

公開シンポジウム

2025年1月18日(土)講師:熊本赤十字病院 総合内科部長 加島雅之先生

今までの活動

●2024年7月20日に公開シンポジウムを開催しました。
「急性疾患の漢方治療」
あべ医院院長   福原恵子先生
中川内科医院院長 中川良隆先生
日本TCM研究所 安井廣迪先生

●2023年11月18日に公開シンポジウムを開催しました。
「脾と胃の概念と変遷、その臨床応用」
熊本赤十字病院 総合内科部長 加島雅之先生

●2022年12月17日に公開シンポジウムを開催しました。
「脈診極私的論 - 古典から・経験から -」
熊本赤十字病院 総合内科部長 加島雅之先生

●2022年3月19日に公開シンポジウムを開催しました。
【小青竜湯他】
「小青竜湯の臨床症例」
リコルスクリニック 向川朝子先生
「最近の話題」
千葉大学大学院医学研究院和漢診療学准教授 並木隆雄先生
「配合生薬について」
東邦大学医学部東洋医学研究室 笛木司先生
「小青竜湯の古典について」
漢方医療 頼クリニック院長 頼 建守先生
「小青竜湯の基本的病態」
福田整形外科医院院長 福田佳弘先生

●2021年12月18日に公開シンポジウムを開催しました。
「吉益南涯の医学説/『傷寒論』の過経説」
熊本赤十字病院 総合内科部長 加島雅之先生

●2019年12月21日に公開シンポジウムを開催しました。
【白虎湯類】
「石膏よもやま話」
マツヤ薬局・東邦大学東洋医学研究室 笛木司先生
「白虎加人参湯及び石膏の古典と臨床について」
漢方医療 頼クリニック院長 頼 建守先生
「江戸時代における白虎湯の症例報告」
安井医院院長 安井廣迪先生
「症例から学ぶ白虎湯証について」
福田整形外科医院院長 福田佳弘先生

●2019年11月16日に公開シンポジウムを開催しました。
「小柴胡湯“物語”」
熊本赤十字病院 加島雅之先生

●2018年12月15日に公開シンポジウムを開催しました。
【承気湯類】
「易怒性を伴う高齢者の便秘症状に大承気湯が奏効し、治療後にアルツハイマー型認知症の合併が明らかになった2例」
小池宙 先生
「陽明少陽の合病における大承気湯の病態とその運用」
福田佳弘 先生
「江戸時代における大承気湯の症例を検討する」
安井廣迪 先生
特別講演 「大黄に関する史的考察」
東京農業大学農学部 御影雅幸 先生

●2018年7月21日に公開シンポジウムを開催しました。
「火の由来と変遷、臨床応用」
熊本赤十字病院 加島雅之先生

●2018年3月17日-18日「台北国際中医薬学術フォーラム2018」に参加しました。
台北の台湾大医院国際会議センターで行われた「台北国際中医薬学術フォーラム2018」に福田佳弘先生と頼建守先生がご講演され、藤門会メンバーも一緒に参加しました。
「桂姜棗草黄辛附湯証に伏在する胸満について」(日本語/頼先生通訳)福田佳弘先生
「過食過飲の腹診と石膏末の臨床運用」(中国語) 頼建守先生

台北国際中医薬学術フォーラム2018 台北国際中医薬学術フォーラム2018

●2017年12月16日に公開シンポジウムを開催しました。
「桂枝加竜骨牡蛎湯」
基調講演  福田佳弘先生
特別講演  安井廣迪先生
症例発表  高木嘉子先生
生薬解説  岡崎仁子先生
高田水香先生

●2017年7月15日に公開シンポジウムを開催しました。
「藤平健先生の合病・併病を再考する」
基調講演  福田佳弘先生
症例発表  高木嘉子先生
並木隆雄先生
頼 建守先生

●2017年5月20日に公開シンポジウムを開催しました。
「膈とその影響 - 病態・脈・腹診・用薬の背景に潜むもの -」
熊本赤十字病院 加島雅之先生

入会案内

対象 医療関係者のうち、原則、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・鍼灸師など国家資格のあるものまたはその学生で、藤門会運営委員会の承認を得たもの。
講義内容 初級者からスペシャリストまでグレードに合わせた勉強ができます。
開催日時 原則毎月第3土曜日・午後2-6時(6月と8月を除く 10回開催)
会費 初年度は1回3千円、次年度以降は年会費3万円、学生会員は5千円(入会希望者は1回まで無料で参加できます。)
連絡先 shonisitagau@tomonkai.com